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写真集完成しました

100件の愛知の祭りと愛知県周辺の7つの祭り、さらにこの地域で活躍される方々から多くのコラムも寄稿いただき、祭り文化の本質に迫る写真集。「尾張國三河國祭り写真紀行 祭りいこまい」が多くの方のご支援をいただき、愛知県下の小中学校へ寄付するクラウドファンディングプロジェクト達成とともに完成しました。
この写真集を構想したのは、前回写真集「日本真ん中山車まつり」を出版した後、次の作品構想を考えているときでした。「日本真ん中山車まつり」は山鉾屋台行事のユネスコ無形文化遺産登録というエポックメイキングともいうべきタイミングで出版したものでした。その次に来るものと考えたとき、いくつもの作品構想が浮かびました。当時は、旺盛なインバウンド需要があったこともあり、前回の写真集同様、全文英語翻訳つきでA5サイズのハンドブックより少し大きい程度で、お土産になるようなものを考え、見本まで作りましたが、時同じくして発生した新型コロナ禍の猛威により、お土産というコンセプトそのものから崩れ立ち消えとなってしまいました。
それから私自身、祭りの取材をすることもなく時間が過ぎましたが、2年過ぎたころから、祭りに参加できずにお囃子を卒業する子供が出てくるという話を祭り関係者から聞くようになり、子どもたちの祭り離れを危惧するようになりました。私もそうですが、子供の頃に祭りを知ったら、やがて祭りに帰ってくるものです。しかし、子供の頃に祭りを知らないで育つと祭りと接点を作る機会が極めて少なくなる。この状況は非常にまずい。そう思うようになり、私なりのやり方で、なにかできないだろうかと考えました。
そんな中で出てきたのが、愛知県下の全小中学校に祭りの写真集を寄付するということでした。とはいえ、愛知県下には1400もの小中学校があり、寄付するとなれば、1400冊を必要とします。クラウドファンディングで資金を集めなんとかならないだろうかと三恵社の木全さんに相談し、見積もりをいただき、クラウドファンディングで300万円集めれば、自己資金と合わせてなんとか出版費用とリターン準備費用、発送費用を賄える見通しがつきました。
つぎにクラウドファンディングを成功させるには何が必要か、仕事で助言をいただいているマーケティングのスペシャリスト、中島さんと何度も打ち合わせを重ね、コツコツと準備を積み上げていきました。またSNSで繋がっている多くの仲間に声をかけ、このプロジェクトをとにかく拡散させることに手を尽くしました。
クラウドファンディングの期間中は本当に多くの方のお力添えをいただき、感謝の連続でした。いろいろな会合に誘っていただき、この写真集を作る意義をお話しさせていただきました。おかげさまで、目標の300万円を見事に達成することができました。
こうして、この写真集は世に出ることが決まりました。

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